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★古来、日本人にとって「すき」「という言葉は、留まることなく人間の気持ちが風のように通過するような響きでした。 多神教の日本人は、そこに常に存在するものを信じないで、変化するものに真実があると思っていたのではないでしょうか。 「す」の言霊は、人間の「歯のすり抜けるときの空気音」が原初です。鳥など、動物の巣も水や空気が「すり抜ける」ようにつくる空間だから、「す」を使うのです。 そして、人やモノを通過する気持ちとして、「好き」という感情の言葉になったのです。江戸時代の「数寄」は芸事を究めることを言いました。 古き観衆にとらわれないで、最後まで自分の好きなことをし続けながら、苦労を感じさせないで飄々としている人格になります。 おやを看取ることになるのは「す」の言霊の人の宿命です。そして、自らは、いつでも大金愛に包まれたかったのに、という不足感を抱えて生きる人でもあり、何事も要領よくこなす才能があり、器用な人になります。 また、一度身につけた技術をずっと努力して磨くために職人になるタイプです。
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